山の中腹にあるお宅を建て替える計画です。 前回の記事では既存宅を解体する様子をご覧いただきました。敷地に高低差があるため、大型建設機械が近寄れずに、いわゆる「手バラシ」で建物を解体分別し、クレーン車を使って廃棄物を搬出しました。
次に計画建物の直下の地盤がどのくらい支持地盤力を保持しているか調査します。これが一般にいわれる「地盤調査」です。例えば次のように考えてみてください。建物の重量(基礎構造まで含む)が40トンで建築面積が40平方メートルだとすれば1平方メートル面積当たり1トンの荷重が地面に加わっていることになります。そして地面そのものがその荷重を押し返すだけの力(地耐力)が備わっていなければ、建物が沈んでいくことになります。すなわちこの地盤の固さを調べるのが「地盤調査」です。実際には地耐力は建物荷重の2倍以上を要することが建築基準法によって決められています。この地耐力が不足する場合、地盤補強工事が必要となるわけです。
この現場の場合、山の中腹ですので綿密な調査が必要となりますが、建て替える前の建物の基礎にクラック(ひび割れ)がありましたので、地盤沈下が発生していたことがわかっていました。ですから、地盤補強工事を施すことを前提とした調査になりました。土地形状の条件から考えて大型重機が近寄れませんから杭基礎工法などは不可です。セメント系改良材による地盤表層改良を前提に計画が練られることになりました。 |